コラム

2024年10月14日

介護保険が利用できるデイケアについて解説!利用料金・介護等級ごとの利用内容について詳しく解説します

介護保険制度が導入されてから介護サービスの柔軟性が良くなったように感じます。

今よりも高齢化が進んでいく中で、サービスが良くなることは日本にとっても良いことでしょう。高齢化社会の日本では、生きていく中で介護に携わる機会は必ず訪れます。

デイケアが介護サービスであるのをご存知の方も多いのではないでしょうか。介護サービスは介護保険制度があるため自己負担が少なく利用ができます。

ここでは以下の疑問について解説していきます。

  • 介護保険について
  • デイケアの介護保険料金について
  • デイケアの1日の流れ

デイケアのみならず介護保険についても理解したい人に必見です。

デイケアについて

デイケアとは65歳以上の要介護認定を受けた人が、生活の質を維持・向上を目的としたリハビリが受けられる介護サービスです。

別名通所リハビリテーションとも呼ばれているためリハビリ専門の施設といえます。

主に医療機関や診療所、介護老人保健施設、介護医療院など医療ケアが充実している施設でリハビリが受けられます。

そのため、リハビリ以外も手厚い医療ケアを受けることが可能です。

退院直後や体力が心配な方は医療ケアが充実しているデイケアがオススメです。

リハビリに特化施設であるデイケアが身近になったのも、介護保険制度が確立したからであり介護保険制度なしではデイケアはなかったともいえるでしょう。

次項では介護保険制度について詳しく解説していきます。

介護保険について

介護保険は1997年に介護保険法が設立され2000年に介護保険法が施行されました。

介護保険導入の背景には、高齢化社会に伴い要介護認定者の増加や、平均寿命が伸びたことによる介護期間の長期化により介護のニーズが高まりました。

他にも介護をする家族の高齢化、家族の負担が増えたことによる家族問題も介護ニーズが高まった要因といえます。

高齢者の介護を家族のみならず、社会全体として介護を支えていくのが介護保険の目的です。

基本的な考え方は3つあり以下の通りです。

  • 自立支援
  • 利用者本位
  • 社会保険方式

まずは利用しやすい環境作りとして社会保険方式を採用し、給付と負担の関係を明確化します。もう1つの利用しやすい環境とは、利用者本人が多様な介護サービスから選択できるため利用者の状態に合わせて利用しやすい環境を整えています。

最後に利用するにあたって、要介護認定を受けた高齢者の身の回りのお世話をするだけでなく、高齢者の生活をより良くし自立してもらうように介護するのが最終目的といえるでしょう。3つの考え方にあった介護サービスの1つがデイケアといえます。

次項で介護保険料やデイケアの費用について解説していきますね。

デイケアの利用料金について

デイケアの利用料金は大きく分けて3つに分かれます。

  • 介護等級ごとの利用料
  • サービス加算料
  • その他加算

費用は介護保険内か介護保険外に分けられるでしょう。

介護等級ごとの利用料

デイケアの場合介護等級によって利用料金、形態が異なります。

要支援の場合は月毎によっての利用料金で、要介護の場合は利用時間に応じて変動があります。また、事業所の規模や施設の大きさによって費用の変動があるため、注意が必要でしょう。

要支援の場合の利用料金は以下の通りです。

サービスの種類利用者負担(月額/1割)
共通的サービス・要支援1(1,721円)・要支援2(3,634円)
選択的サービス・運動機能向上(225円)・栄養改善(200円)・口腔機能向上(150〜160円)

要支援の場合は通常のデイケアと異なり、「介護予防通所リハビリテーション」の利用が可能です。要介護状態にならないように状態に合わせたサービスが受けられます。

要支援の場合は基本的に自立した生活が可能ですが、予防は早期に行えると良いでしょう。

要介護の場合は要支援とは異なり、利用時間に合わせた利用が可能です。

また、事業所の規模によっても料金が異なります。

事業所の規模は「通常規模型」と「大規模型(Ⅰ、Ⅱ)」に分けられます。

規模の分け方は、前年度の1ヶ月あたりの平均利用人数です。

1ヶ月あたりの平均利用人数が750人以内が「通常規模型」で、平均利用人数が751人以上900人以下が「大規模型Ⅰ」、901人以上が「大規模型Ⅱ」と設定されています。

通常規模と大規模型Ⅱの料金は以下の通りです。

通常規模型要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
1〜2時間331360390419450
7〜8時間7168539931,1571,317
大規模型Ⅱ要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
1〜2時間318348375404432
7〜8時間6677979271,0801,231

※その他2〜3時間、3〜4時間、4〜5時間、6〜7時間、7〜8時間のサービス提供あり

大規模Ⅱの方は費用が抑えられますが人数が多い分、サービスが行き届いているか確認が必要でしょう。

サービス加算料

デイケアのサービス加算料は複数あります。

事業所によって異なるため確認が必要でしょう。

主なサービス加算は以下の通りです。

サービス加算サービス内容加算料
リハビリテーションマネジメント加算・リハビリ計画を作成240円〜1220円(月)
入浴介助加算・入浴中のサポート40円〜55円(1日)
栄養改善加算・個別の栄養管理を実施150円〜200円(1日)
口腔機能向上加算・口腔機能改善の為に指導計画作成・摂食・嚥下訓練・口腔清掃の実施150円〜160円(1回)
短期集中個別リハビリテーション実施加算・1週間に2日以上で、1日40分以上の個別リハビリ110円(1日)
重度療養管理加算・要介護3〜5の利用者に対する計画的なリハビリ100円(1回)

※事業所によって他にもサービス加算があります。

サービス加算料は月ごとの料金もあるのですが、1回や1日などの料金体系も存在します。

身体的状態に応じてサービスを上手に使いこなすと良いでしょう。

使用回数に応じて費用がかさむ場合があるので、費用を気にする場合は注意してください。

その他加算

その他の加算は、利用者が利用した分の食費やおむつ代が発生いたします。

介護保険対象外なため利用分の自己負担が発生します。

ただし、事業所によっては持参してもらうところもあるので確認が必要でしょう。

持参した方が費用は抑えられる場合があります。

デイケアの1日の流れ

デイケアの基本的な流れを紹介します。

身体的状態や事業所によって変動はあるでしょう。

1つの参考にしてみてください。

時刻内容概要
9時・送迎・施設スタッフによる送迎※事業所によって送迎がない場合あり
9時30分・健康チェック・看護師による体調確認
10時〜12時・集団体操・個別リハビリ・レクリエーション・身体機能の維持・向上
12時・昼食・栄養士監修の良質な食事※事業所によっては栄養士がいない場合あり
12時〜14時・集団体操・個別リハビリ・レクリエーション・午前同様身体機能の維持・向上
14時〜16時・入浴・おやつ・体を休める
16時・送迎・施設スタッフによる送迎※事業所によって送迎がない場合あり

まとめ

今回はデイケアの介護サービスから介護保険について解説しました。

介護保険が誕生したことにより、今の使いやすい介護サービスを確立したといって良いでしょう。

介護保険が利用できるおかげで、介護サービス全体的に利用料が抑えられ、利用者・利用者家族の負担が軽減され、より良い生活を望めることでしょう。

介護に馴染みがない人も今後日本で生活していく中では、介護保険は関わるものです。

今のうちに理解しておきましょう。

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