コラム

2024年11月7日

デイケアの利用時間とは?1日の過ごし方やデイサービスと比較し徹底解説

デイケアは通所リハビリテーションと呼ばれており、通いで行う介護施設です。主に65歳以上の要介護認定を受けた高齢者が、身体的機能を維持・向上していくために利用していきます。利用するにあたっては、事前に利用時間を定めて行うと良いでしょう。

デイケアのサービス内容は、主にリハビリですがリハビリ以外にも介助やレクリエーションがあるので時間を上手に使うと良いです。

デイケアを上手に使用するために以下のことを詳しく解説していきます。

  • デイケアの利用時間について
  • デイケアのそれぞれの時間の利用方法
  • デイケアの時間別に分けるポイント

これを読めばデイケアの利用がスムーズになること間違いないでしょう。

デイケアの利用時間について

デイケアの利用時間については以下に分かれます。

  • 1日型
  • 半日型
  • 短時間型

1日型

デイケアの利用時間で最も長いのが1日型です。主に6時間以上が1日型とされており、リハビリのみではなく介助やレクリエーションなど他のサービスも比較的利用ができるでしょう。

時間の確保ができているため、自ずとサービスの幅も増えます。よって生活の質や身体的回復が一番早いといえます。

リハビリの質を高めたい人や、自宅内で生活に困っていること、他者との交流を深めたい人は1日型がオススメです。

半日型

デイケアの利用時間が3〜4時間程度の場合は半日型とされています。1日型と比べて時間が半分となるので、基本的にはリハビリ中心で行う場合が多く、個人リハビリを中心に組んでくれる事業所がほとんどです。

リハビリ以外にもレクリエーションなどで体を動かす機会をとってくれる事業所もあります。事業所によって異なりますが、半日型の場合は食事の提供が無い場合が多くて午前中のみの利用がほとんどです。

集団でのリハビリ、レクリエーションに参加しない、1日の利用が長く感じる人は半日型がオススメです。

短時間型

デイケアの利用で最も短いのが短時間型で、1〜2時間程度の利用時間といえます。利用時間が短いためサービス内容としてはリハビリのみの場合がほとんどです。

短時間での利用のため利用者の状態にコミットした、専門的なリハビリが受けられるでしょう。そのため個人のリハビリが多い傾向にあります。

ある程度自立ができ、自発的に自分のペースで行いたい、リハビリだけしたい人にオススメです。

1日型の基本的な流れ

デイケアの1日型の基本的な利用の流れは以下の通りです。

時刻サービス内容詳細
9:00送迎自宅から事業所まで送迎※事業所によっては送迎が無い場合があるので注意
9:30健康チェック体温・血圧を測りその日の体調を把握
10:00~12:00リハビリレクリエーション個人から集団でリハビリ集団のレクリエーション
12:00昼食休憩栄養士が在籍している事業所の場合は栄養素満点
13:00~16:00入浴おやつレクリエーションリハビリ入浴でリラックスしたりおやつを食べて休憩を挟みながら活動
16:00送迎自宅まで送迎

事業所によって細かな内容は異なりますが、1日型の場合はリハビリ、レクリエーションが増えることでしょう。昼食の提供もあるため栄養面も気にしたい人は1日型にすると良いですね。

半日型の基本的な流れ

時刻サービス内容詳細
9:00送迎自宅から事業所まで送迎※事業所によっては送迎が無い場合があるので注意
9:30健康チェック体温・血圧を測りその日の体調を把握
10:00~13:00リハビリレクリエーション個人リハビリが多い傾向になる
13:00送迎自宅まで送迎

事業所によって異なりますが、基本的に午前中が多いです。午後の時間に行いたい場合は相談してみましょう。

短時間型の基本的な流れ

時刻サービス内容詳細
9:00送迎自宅から事業所まで送迎※事業所によっては送迎が無い場合があるので注意
9:30健康チェック体温・血圧を測りその日の体調を把握
10:00~11:00リハビリ基本的に1人の場合が多い

リハビリのみなので事業所にリハビリ内容を確認すると良いでしょう。

デイケアを時間別に分けて利用する際のポイント

デイケアを時間別に分けて利用する際のポイントは以下に分かれます。

  • 利用の目的を明確にする
  • 利用設備を把握しておく

利用目的を明確にする

利用目的を明確にすれば利用時間も絞れて利用ができます。

リハビリのみに集中したいのか、送迎付きなのか、食事がついているのかによって利用時間も異なるでしょう。

自身が利用するにあたって何に困っているかをケアマネージャーに相談してみてください。

利用設備を把握しておく

デイケアは事業所によって設備が異なります。トレーニングマシンが豊富な事業所もあれば、日常生活に活用できるように階段の昇降、浴槽の出入りができるようなリハビリ器具などがあります。

日常生活で活用できる器具が多く置いてある事業所の方が、生活の質の向上が期待できるでしょう。日常生活上動くためにも基本となる筋肉は大事なので、程よく筋トレがあると尚良いです。

デイサービスと利用時間の比較

デイサービスと利用時間の比較は以下に分かれます。

  • 利用時間の柔軟性
  • 時間外の利用の違い

利用時間の柔軟性

デイケアの場合は、利用者の状態に合わせて利用時間を変更できたりサービス内容を変えられたりできますが、デイサービスの場合は、提供する事業所ごとに提供するサービスの時間が定められています。

一般的に9時から17時まで設定している事業所が多いですが、午前・午後で利用時間を分けている事業所もあります。体に合わせて利用を行いたい場合はデイケアの方が良いでしょう。

時間外の利用の違い

デイサービスの場合は、時間外の早朝や深夜など時間外の利用ができる事業所が増えてきており、様々なニーズに対応しています。

デイケアの場合は時間外で利用を行っている事業所は滅多にないので、時間外の利用を検討している人はデイサービスを利用すると良いでしょう。

利用者別デイケアの時間の使い方

ここでは利用者別デイケアの時間の使い方を状態別に紹介します。

状態に応じて身体的に良い状態に臨めるリハビリを選択しましょう。

  • 退院直後
  • 栄養失調

退院直後

入院中も身体機能が衰えないようにリハビリを行うのですが、退院直後は自立した生活が困難な場合が多いので、デイケアで筋肉トレーニングを中心としたリハビリを受けるのが良いでしょう。

入院中は、基本寝ていることが多いので筋肉が衰えてしまう可能性があります。その衰えた筋肉を日常生活で使いこなしていくことが生活の質を高めることになるでしょう。

栄養失調

事業所によって異なりますが、管理栄養士が在籍しているデイケアであれば栄養状態を改善し体の内側から良い状態にしていくための食事が提供されています。

栄養失調の体の状態では、いくらリハビリ・筋肉トレーニングをしたとしても筋肉がつかない場合が考えられます。筋肉を効率的につけるためにも栄養状態を良好にしていく必要があるでしょう。

体の内側からケアをしていきたい人は、管理栄養士が在籍している事業所を選ぶと良いですね。

まとめ

今回はデイケアの利用時間について解説しました。デイケアの利用時間は事業所や利用者の状態に応じて変更が可能です。

周りに合わせるのではなく、自身の状態に合わせて利用をすると良いです。

自身の状態に合わせて時間を有効活用できれば今後の人生をより楽しめることでしょう。

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