コラム

2024年9月30日

デイケアは誰が利用できるの?対象者からデイサービスの違い、メリット・デメリットについて解説!

高齢社会に拍車がかかる中、介護サービスが確立されはや20年余りが経過しました。少子化の影響もあるので介護する側の人数も少なくなる恐れがあります。

今後高齢になっても自立した生活を送ってもらえるように、リハビリや機能訓練する必要があるでしょう。

これまでの日常の基本動作が送れなくなることは、メンタルにもきてしまいます。

これまでと変わらない生活を続けていくためには、心身ともに維持・向上していく必要があります。

ただし、デイケアを利用するにあたって以下の疑問をお持ちの方がいるのではないでしょうか。

  • デイケアの対象者は?
  • デイケアと名前が似ているデイサービスは何が違うの?
  • デイケアのメリット・デメリットは何があるの?

以上の項目から解説していきます。デイケアについての理解を深めたい人に必見です。

デイケアとは

デイケアとは介護サービスの1つであり、リハビリを行い身体的機能の維持・向上を目指していくための施設です。別名「通所リハビリテーション」とも呼ばれています。

要介護認定を受けた高齢者が、機能回復・療養を目的として病院や介護老人保健施設、診療所に通院しリハビリを受けます。

リハビリ専門の施設なため、専門的なスタッフが在籍しているのが特徴です。

医師が1人1人の状態に合わせた指示書を作成し、専門スタッフが指示書を元に協力してくれるので、安心安全の早期回復につながるでしょう。

リハビリ以外にも生活機能の介助や、レクリエーションなど他のサービスも充実しています。要介護認定を受けた後も今の生活と変わらずに暮らしていくためには、デイケアを利用すると良いでしょう。

デイケアの対象者とは

デイケアの対象者は以下にあげられます。

  • 要支援
  • 要介護
  • 医師の指示書が必須

要支援

基本的には65歳以上で要支援1〜2の要介護認定を受けた人がデイケアの対象者です。

例外としては、64歳以下で脳血管疾患などの特定疾病を抱え要介護認定を受けた場合は利用可能です。

要支援とは基本的には自立の生活が可能ですが、生活の一部分で介助を必要とする状態といえます。

例えば、水回りの清掃ができない、浴槽をまたげないなど様々です。

基本的に自立した生活が可能なため、リハビリを必要とする場合が少ないように思えますが、適切な対処をしないと要支援から要介護になる可能性があるので、早期対応を心がけましょう。

要介護

要支援と同様に基本的には65歳以上で要介護1〜5の要介護認定を受けた人がデイケアの対象者です。

例外も上記と同様に利用可能です。

要介護は要支援と違い、日常生活上全ての動作に介護が必要な状態をさします。

また、認知的機能も低下している場合があり寄り添いが必要といえるでしょう。

認知機能が低下している場合には、認知症専門のデイケアも検討してみてください。

医師の指示書が必須

デイケアを利用するにあたり、要介護認定が1つの条件になりますがそれだけでは利用できません。

必ず医師の指示書が必須です。デイケアで行うリハビリは医師の指示のもとに専門的なケアが受けられるため必要な工程です。

医師の指示書をもらう場合には、医師の診断が必要でかかりつけ医で診療してもらうか、デイケアに在籍している医師に診療してもらう必要があります。

どうすればわからない場合は担当のケアマネージャーに相談しましょう。

デイケアとデイサービスの違い

デイケアと同様に同じような名前のデイサービスという介護サービスが存在します。

同じ介護サービスでありますが、対象者、サービス内容などが異なります。

デイケアとデイサービスの違いについて以下の項目から解説していきますので、混合しないように確認しましょう。

  • 対象者
  • サービス内容
  • 人員

対象者

デイケアの対象者は上記でも記載した要支援と、要介護認定を受けた方が対象です。

デイサービスの場合は「要介護認定」を受けた人が利用できます。

つまり要支援はデイサービスの利用ができません。

例外として、「介護予防デイサービス」の場合は要支援でも利用が可能です。

要介護認定に応じて受けられる介護サービスが異なるので抑えておきましょう。

サービス内容

デイケアは専門的なリハビリが可能であり、医療的に優れている点があります。

その点、デイサービスはリハビリを行っていません。機能訓練や生活支援が主なサービス内容といえます。

同様の介護サービスではありますが、医療的な観点からのアプローチが必要か生活支援のみで問題ないか状態に応じて利用を変えると良いでしょう。

人員

サービス内容が異なるため、人員も異なります。

デイケアの場合は専門的なリハビリが受けられるため、専門職のスタッフが多く在籍しています。

以下の表から人員の違いを確認しましょう。

デイケアの人員デイサービスの人員
・医師・看護師・リハビリ専門職 (理学療法士、作業療法士)・介護士・栄養士・看護師・介護士・機能訓練指導員・生活相談員

人員の大きな違いに医師が在籍しているか、していないかがあげられます。

医師が在籍していれば、専門的なケアから急な体調不良まで幅広く対応してくれます。

医療的なケアが充実していて、安心して利用したい場合はデイケアがオススメです。

デイケアのメリット

デイケアのメリットは以下にあげられます。

  • リハビリが専門的
  • 医療の専門スタッフが在籍しているため安心できる

リハビリが専門的

デイケアは、医療ケアメインの介護施設なため専門的なリハビリが受けられます。

医師が診断をし、それぞれの利用者の状態に合わせて指示書を作成するためその人専門のリハビリが受けられるでしょう。

また、実際にリハビリを行ってくれるスタッフも国家資格者であり、安心して体を預けられるでしょう。

医療の専門スタッフが在籍しているため安心できる

人員の部分でも紹介した通り、デイケアでは医療の専門スタッフが在籍しているため安心して利用ができます。

リハビリはもちろんのこと看護師が在籍しているため定期的な健康チェックが受けられます。また、事業所によっては栄養士が在籍している場合もあり、体の内側からのメンテナンスは身体的に良い状況を生み出せるでしょう。

デイケアのデメリット

デイケアのデメリットは以下にあげられます。

  • 他の介護サービスと比べて費用がかさむ可能性がある
  • すぐに利用できない恐れがある

他の介護サービスと比べて費用がかさむ可能性がある

デイケアは専門的な施設なため、他の介護サービスと比べて費用がかさむ可能性があります。

実際によく比べられるデイサービスとは、都度数百円から数千円ほどの差があるでしょう。

リハビリが必要な状態なのか医師や、担当のケアマネージャーに確認すると良いでしょう。

すぐに利用ができない恐れがある

デイケアの場合は、医師の診断、医師の指示書作成、事業所探しなど手間がかかるためすぐに利用ができない恐れがあります。

また、デイケアの事業所はデイサービスと比べて少ないため定員の影響で利用できない場合もあります。

デイケアを利用したい方は、利用を始めたい日から逆算して行動すると良いでしょう。

まとめ

今回はデイケアの対象者について解説していきました。

デイケアは誰でも使えるものではなく、特定の方が利用できる介護サービスです。

要介護認定を受けてもなお、人生は続いていきます。今までと変わらない生活を維持していくためにもリハビリは必要不可欠でしょう。

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