コラム

2024年9月5日

デイケアの料金、介護等級に分けて徹底解説!

デイケアの料金は基本介護保険で利用ができます。介護保険内で利用できるサービスで十分といえますが、介護保険外のサービスも充実しています。

現代の日本では高齢化社会に伴いデイケアのニーズが高まると予想ができるでしょう。

デイケアの利用形態を知っておくことは今後のために重要です。

デイケアについて以下の疑問点があげられます。

  • 介護保険は対象なのか?
  • どの介護等級で利用ができるのか?
  • デイケアのメリット・デメリットはあるのか?

ここではデイケアの料金や介護等級の観点から解説します。

料金の違いを把握したい方は参考にしてみてください。

デイケアとは

デイケアは別名通所リハビリテーションと呼ばれており、専門的なリハビリが受けられる施設です。

主に介護保険施設、診療所、厚生労働省が認可している病院に併設していることが多く、専門的なリハビリを受けることで身体機能の回復、身体機能の維持を目指していく施設です。

リハビリは医師の指示のもと国家資格者である作業療法士や理学療法士から指導を受けられるので安心できます。

リハビリの他には日常生活の支援が受けられます。日常生活の支援は、食事や入浴、排泄のサポートから、体操や歩行訓練なども受けることが可能です。

専門的なリハビリは介護保険対象です。

その他のサービスが介護保険外の対象となるので料金に差が生まれます。

デイケアの利用料金

デイケアにかかる料金は以下にあげられます。

  • 基本利用料金
  • サービス加算料金
  • その他サービス費用

基本利用料金

基本利用料金は基本のサービスを受けるための料金です。介護保険適応ができ自己負担額は利用者によって1〜3割負担の変動があります。

基本利用料金内は日常生活上の支援など共有的サービスが受けられます。

たとえば、毎月1万円の介護保険サービスを利用した場合1割負担では1,000円の利用額で利用可能です。

2割、3割負担だと2,000円、3,000円の負担額です。

あらかじめ設定された地域区分や人件費の割合・介護などによって点数が定められています。介護保険の場合は「単位数×単価」で計算します。

基本は1単位10円としていますが、地域や施設環境によって費用に変動があるので利用する際は確認が必要でしょう。

サービス加算料金

サービス加算料金は個別のサービスによる追加料金で、サービス加算料金も基本介護保険適応範囲内です。

自己負担額の変動も基本利用料金と同じ流れです。

サービス加算内では個別サービスが受けられます。個別サービスで受けられるのは入浴介助、栄養改善、口腔機能向上と利用者の状態に応じて適応されます。

費用は内容によりますが、1回でだいたい160円〜225円の範囲で受けることが可能です。

地域や施設の大きさ、介護等級によって金額の変動があるので確認しましょう。

その他サービス費用

その他サービス費用は介護保険対象外で受けられるサービスです。

その他サービス費用は食費や生活使用品が対象でこれらの費用は自身で負担します。

食費や生活使用品に関しては事業所により変動があります。

担当のケアマネージャーに相談すると良いでしょう。

介護等級別の料金の違い

デイケアは介護等級により利用料金に違いがあります。

以下に解説していきます。

  • 要支援の場合
  • 要介護の場合

要支援の場合

要支援者の場合は月の基本料金が月額の定額制です。

要支援の場合サービスによっては費用に変動があります。

費用利用者負担/月(1割の場合)
共通サービス要支援12,053円
要支援23,999円
選択サービス口腔機能向上160円
運動機能向上225円
栄養改善200円

共有サービスは必須ですが、選択サービスは必要に応じて利用すると良いでしょう。

その他サービスを利用した場合上記の表よりも加算して費用が発生する場合があります。

要介護の場合

要介護の場合は月の定額制ではなく利用時間によって基本料金が変わります。

※下記の表では通常規模で計算をしています。

※1単位=10円

要介護/利用時間1時間以上2時間未満2時間以上3時間未満3時間以上4時間未満4時間以上5時間未満5時間以上6時間未満6時間以上7時間未満
要介護1369単位383単位486単位553単位622単位715単位
要介護2398単位439単位565単位642単位738単位850単位
要介護3429単位498単位643単位730単位852単位981単位
要介護4458単位555単位743単位844単位987単位1,137単位
要介護5491単位612単位842単位957単位1,120単位1,290単位

単位もデイケアの規模や地域によって変動があるので担当のケアマネージャーに確認してみましょう。

デイケアのメリット

デイケアのメリットは2つあげられます。

  • 医師や看護師、リハビリ専門職員が常駐している
  • 生活のリズムが整えられる

医師や看護師、リハビリの専門職員が常駐している

デイケアは専門的なリハビリが受けられるため医師や看護師、リハビリの専門職員が常駐しています。

医師の指示書を元に1人1人にあった計画書が作成され、専門的なリハビリが受けられます。

自分1人では困難なリハビリが医師の指示を元に専門分野のプロに指導してもらえるので早期機能回復に役立つでしょう。

また、看護師もいるため急な体調不良や緊急時の対応もしてくれます。

専門集団がいるため安心して利用ができますね。

生活のリズムが整えられる

高齢になり身体的に介護が必要な状態になると、行動範囲が狭くなり体力面でも衰えが見え始めます。

デイケアに通うことで身体機能の向上に期待ができ、体力の衰えを防げます。

デイケアを習慣化できれば自ずと生活リズムも整うことでしょう。

生活リズムが整えられれば心身ともに健康な状態を目指せます。

また、他の利用者やスタッフと親交を深めることで社会的に繋がりを感じられるきっかけになるでしょう。

社会的な繋がりを感じるのも健康の1つといえるでしょう。

デイケアのデメリット

デイケアのデメリットは2つあります。

  • 個別以外のリハビリがある
  • 利用までの手間がかかる

個別以外のリハビリがある

デイケアのリハビリには個別のリハビリと集団のリハビリが存在します。

個別、集団を並行してリハビリが行われる場合がほとんどです。

リハビリ=個別のイメージがある人もいると思いますが、集団のリハビリがあることも把握しておきましょう。

個別のリハビリを中心に行いたい場合は、提供時間やリハビリ内容を事前に確認してみましょう。

利用までに手間がかかる

デイケアは医師の指示書を元にリハビリを行うため専門的なリハビリが受けられるのが最大の特徴といえますが、医師の診断を受ける必要があるためデイケアを利用するまでに費用と時間がかかってしまいます。

専門的な分、手間がかかるのは仕方ないといえるでしょう。

また費用に関してもデイサービスよりも基本料金が高くなっている傾向にあります。

まとめ

今回はデイケアの利用料金や介護等級別の料金について解説しました。

デイケアは専門的なリハビリ施設であって、利用者1人1人の状態に合わせたリハビリが受けられます。専門的なリハビリが受けられるので早期回復ができるでしょう。

事業所によってリハビリの内容や取り組み方に違いがあるため事前に見学したり、担当のケアマネージャーと相談すると良いでしょう。

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