全国規模で介護サービスの需要が高まる中で、デイケア(通所リハビリテーション)は日本全国で約8,000件の事業所数が存在してます。
類似しているデイサービスの事業所数が約25,000件あるので、デイケアは比較的少ない事業所数にあたります。少ない理由としては、専門性が高く需要が高いのですが医療従事者の人数にも限りがあるのが背景としてあるでしょう。
今回は岩手県内のデイケア数や特徴について解説していきます。
以下の内容を詳しく知りたい人に必見です。
デイケアとは、通いで利用ができる介護サービスの1つです。通称「通所リハビリテーション」と呼ばれており、要介護認定を受けた後期高齢者が日常生活支援を受けられる場所であり、病院や老人保健施設、診療所に併設されているため医療的ケアも充実しています。
医療的なケアも充実しているため、リハビリ以外にも健康状態や身体的不安がある方も安心して利用ができるでしょう。
主なリハビリ内容は、日常生活上の基本的な動作から応用的な動作まで幅広く対応してくれます。基本的な動作は主に起き上がる動作や立ち上がり、寝返りをうつなどの基本的なものが該当し、応用的な動作は移動から排泄、入浴、食事、着替えが該当します。
基本的な動作ができないと応用的な動作は困難といえるでしょう。
動作以外のサポートもリハビリ内容に含まれており、話す・聞くなどの発声練習のサポートから食事などの悩みについても支援しています。
要は喉周りや、口内に対してのアプローチが可能です。
その他リハビリ以外のサービスとしては、健康管理や内服薬の管理など身体的状態の把握をしてくれます。自身の体を管理してくれた方が自然と身体的に良い状態を目指せるでしょう。
岩手県内のデイケア数は約90件あり、宮城県が約110件あるのに対して岩手県は東北地方では2位の件数にあたります。
東北地方の中で岩手県はデイケアの件数は多いといえるでしょう。
県内のデイケアの特徴としては、1つの事業所に対して平均約32人の利用者がいます。東北の最大利用平均人数が青森県で、平均約48人なのでそれと比べると少ないです。
平均利用人数が少なければ利用者1人あたりに対応する時間が十分に取れるでしょう。
事業所を選ぶときに利用者人数を確認してみると良いかもしれません。
岩手県内には約90件の事業所が存在すると解説していきましたが、ここでは市区町村別に事業所数や特徴まで解説していきます。
主に事業所数が多い地域や注目の地域を解説します。
近くにお住まいの方に必見です。
盛岡市内のデイケアの特徴は、岩手県内でも最多の約25件の事業所が存在し平均利用人数が約32人と県内の平均利用人数と同等の人数といわれています。
中でも最大の利用人数が約100人いる事業所も存在し、人口が集中している地域ともいえるでしょう。利用人数が多い事業所の特徴にクリニックや介護老人保健施設などがあげられます。施設に在籍するスタッフの人数が影響していると考えられます。
利用人数が多いと利用者1人あたりにしてくれる時間が少なくなる恐れがあります。細かな人数は事業所に直接確認してみましょう。
一関市は約9件の事業所が存在し、平均利用人数が約22人と県内や盛岡市と比べると少ない傾向です。利用人数の幅も広く、最大利用人数が約100人から約10人といわれています。
事業所の特徴として、クリニックや介護老人保健施設が多い印象があります。
クリニックや介護老人保健施設か迷う場合は、担当のケアマネージャーに相談すると良いでしょう。
花巻市は約9件の事業所が存在し、平均利用人数が約24人です。事業所数の約9件のうち介護老人保健施設が大半を占めてその他病院があります。利用の人数は約40人から約10人と少ない傾向です。
一関市とは違い、クリニックが少ない傾向にあります。
奥州市は約8件の事業所が存在し、平均利用人数が約35人です。県内の平均人数よりも多く、理由としては「奥州病院指定通所リハビリテーション事業所」が約80人在籍しているため市内の平均利用人数が多い傾向にあります。
その他の事業所は約10人から約45人と幅広いです。
久慈市内は約3件の事業所が存在し、平均利用人数が約28人です。県内では事業所数・平均利用人数ともに少ない傾向にあります。利用人数が約10人から約50人と幅広いです。
久慈市内ではデイケア数が少ないため、定員数に応じ利用が困難な場合があるので利用する場合は事前に利用ができる状況か確認すると良いでしょう。
また、久慈市内で介護サービスを検討している方は、「ときわ苑」を検討すると良いです。
デイケアではないのですが、小規模多機能型居宅介護のサービスを展開しているため、通い以外の介護サービスを受けられます。
多数あるデイケアを選ぶ時に迷う方は多いのではないでしょうか。ここでは選ぶときのポイントを確認しておきましょう。
身体的機能を維持・向上していくためには、リハビリや日常生活動作の介助などを継続的に行う必要があります。そのためには継続的に通える環境を作ることが一番大事です。
そのためには自宅から通える距離にないと、施設に通うのが億劫になり介護サービスを受ける機会が減ってしまう恐れがあります。
もしくは、送迎がついている事業所の方が通いやすい環境といえるでしょう。
事業所の雰囲気が良い条件は以下のような特徴があります。
雰囲気は実際に足を運んで見てみないとわかりません。見学は必ずいきましょう。
リハビリのプログラム内容が多くあった方が、身体的状態に合わせたり、飽きずに利用を続けられます。
個人リハビリから集団リハビリや、体を動かしたり脳トレ中心だったりと種類が豊富に存在する事業所もあります。
状態に合わせた利用をする場合は、施設長や担当のケアマネージャーに相談すると良いでしょう。
専門家が多く在籍しているデイケアですが、事業所によって人員は異なりますので目的としているサービスを受けたい場合は事前に人員を確認すべきでしょう。
例えば栄養面での管理を希望している場合は、管理栄養士が在籍している事業所を選ぶと良いです。管理栄養士が在籍している事業所は少ない傾向にあります。
栄養面から体を変えることは身体的機能回復に役立つことでしょう。
今回は岩手県内のデイケアについて、デイケアの選び方について解説しました。
デイケア数は他の介護サービスよりも事業所数が少なく、人気な介護サービスなため利用をお考えの方は早めに行動することをオススメします。
岩手県内の事業所はたくさんあるため実際に見学するか、地域の包括支援センターに相談すると良いでしょう。
地域包括センターでは、デイケアに関する相談や紹介を受けることが可能です。
その他介護サービスについては担当の医師や、ケアマネージャーに相談しましょう。