コラム

2024年11月25日

デイサービスの費用ってどれくらい?介護保険内・介護保険外、要介護状態に応じて徹底解説!

介護保険サービスの中で、施設に通って受けられるサービスは複数あり「デイケア」「デイサービス」「小規模多機能型居宅介護」などが存在します。

複数の介護サービスがあり、利便性が高まっている中でどの介護サービスを利用すれば良いのか迷った方は多いのではないでしょうか。

また機能面はもちろんのこと、費用面でもどの介護サービスが良いか利用を検討すると思います。

今回は介護サービスでも人気の高い「デイサービス」について以下の項目から解説していきます。

  • デイサービスの自己負担額について
  • デイサービスの介護保険内・介護保険外について
  • デイサービスのサービス加算について

この記事を読めば、デイサービスの費用について理解できるでしょう。

デイサービスとは

デイサービスとは、要介護1〜5の高齢者の方が施設に通い日帰りで利用ができる介護サービスです。よって要支援1・2の方はご利用ができません。

要介護認定を受けた高齢者は、身体的不調や体の自由が効かなくなってしまった場合自宅に引きこもりがちになってしまう恐れがあるでしょう。

自宅に引きこもっている状況が続くと、身体的機能の衰えを加速させてしまう可能性があります。そうならないようにデイサービスでは、生活リズムを整えて心身機能を向上・維持、孤独感・家族介護の解消を目的としています。

デイサービスは主に、機能訓練・レクリエーションなどの体を動かすものから、食事・入浴など日常的なサポートまで幅広いです。

施設によっては送迎サービスを行なっているため、自力での通いが困難な場合でも利用できるでしょう。生活リズムを整えたい、身体機能を改めたい人にオススメです。

デイサービスの自己負担額について

デイサービスの自己負担額は施設や地域によって異なりますが、1回あたり大体1,000円から2,000円前後です。

自己負担額の割合は、保険適用内と保険適用外に分けられます。

保険適応内に関しては負担割合、要介護状態、利用時間など条件によって変動があり入浴介助や機能訓練、レクリエーションが介護保険適用内に該当します。

食費やその他費用に関しては、介護保険適用外となり利用分の請求となるため利用しない場合は費用が発生することがないです。

都度の費用面を計算したい場合は、保険適用内の条件を改めると良いでしょう。

デイサービスの介護保険内の費用について

デイサービスの介護保険内の費用について以下の条件で利用料金の差が発生します。

  • 利用時間と要介護状態
  • 施設の規模
  • 地域

利用時間と要介護状態

デイサービスの場合は、利用時間と要介護状態によって費用が異なります。利用時間・要介護状態が長く・高くなることで費用が高くなる傾向にあります。

以下の表にまとめてみたので参考にしてください。

要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5
3〜4時間未満370円423円479円533円588円
4〜5時間未満388円444円502円560円617円
5〜6時間未満570円673円777円880円984円
6〜7時間未満584円689円796円901円1,008円
7〜8時間未満658円777円900円1,023円1,148円
8〜9時間未満669円791円915円1,041円1,168円

※自己負担1割、1単位10円計算

施設の規模

月の平均利用人数によって施設の規模が定められており、費用も異なります。

以下の表が要介護1の状態で利用時間が7〜8時間未満とした場合です。

7〜8時間未満
通常規模型(301〜750人)658円
大規模Ⅰ(751人〜900人)629円
大規模Ⅱ(900人以上)607円

※自己負担1割、1単位10円計算

利用人数は月平均利用人数であり、他にも月平均利用人数が300人未満の地域密着型デイサービスが存在します。

施設と同じ地域に住む人にしか利用ができないアットホームな空間を大事にしています。

利用人数が少なくなるほど費用が高くなり、利用人数が多ければ費用が少なくなる傾向にあります。

費用面を押さえたい人は利用人数が多い大規模Ⅱを利用すると良いでしょう。

利用人数が多ければ、集団レクリエーションが豊富な傾向にあります。

地域

地域によって利用人数・職員人数、賃金の差があるため費用が異なります。

地域別に料金をまとめてみたので参考にしてください。

地域1回あたりの自己負担額
・東京23区約10.90円
・東京都多摩市・神奈川県川崎市・大阪府大阪市 など約10.72円
・東京都武蔵野市・千葉県千葉市・埼玉県さいたま市 など約10.68円
・大阪府豊中市・茨城県牛久市・千葉県船橋市 など約10.54円
・茨城県水戸市・愛知県豊田市・福岡県福岡市 など約10.45円
・宮城県仙台市・和歌山県和歌山市・栃木県宇都宮市   など約10.27円
・北海道札幌市・栃木県栃木市 ・静岡県浜松市 など約10.14円
その他地域約10円

※自己負担1割計算

大体10円台で推移しており極端な費用の差はありません。ちなみに岩手県久慈市内はその他の地域に該当します。

自身が住んでいる地域の費用が気になる方は地域の自治体に確認してみましょう。

デイサービスのサービス加算について

デイサービスの費用には、基本的なサービスとは別に複数のサービス加算が存在します。

施設側が提供するサービスの質や種類に応じて、費用に変動があります。

サービス加算がついている理由は、利用者に質の高いサービスを提供し利用者の状態をより良くするためです。また、施設側も加算を認めることでさらなる努力の向上を促す背景もあります。

デイサービスのサービス加算について以下の項目から解説します。

  • サービス加算の種類
  • サービス提供体制強化について
  • デイサービス介護保険外の費用について

サービス加算の種類

サービス加算の種類は施設によって異なりますが、代表的な加算は以下の通りです。

サービス加算名称内容加算費用
口腔内機能向上加算口腔機能に関する個人指導の実施約160円/1回
入浴介助加算入浴中のサポート約50円/1回
栄養改善加算栄養管理・栄養に関する相談約50円/月

その他にも多数のサービス加算があります。サービス加算の種類は施設によって異なります。利用前に担当のケアマネージャーや施設側に確認してみましょう。

サービス提供体制強化について

施設側の人員体制強化に対して発生する加算をサービス提供強化といいます。

サービス提供体制強化が発生する基準は以下の2点です。

  • 利用定員内でのサービス提供
  • デイサービスの人員基準満たしている

上記の2項目の基準を満たした場合にサービス加算体制強化が発生します。

要するに施設の介護福祉士のスタッフ数が多かったり、在籍数が長いスタッフが在籍する場合に加算される場合が多いです。

スタッフの人員が整っている分費用はかかりますが、充分なサービスが受けられるでしょう。

デイサービス介護保険外の費用について

介護保険外の費用に関しては、食費やその他日用品が費用として発生する場合があります。

ただし、準備する施設もあれば各自で準備してくださいといわれる場合があるので事前に施設に確認してみましょう。

利用時間が短かったり自身で用意する場合は、費用を抑えることが可能です。

まとめ

今回はデイサービスの費用について解説しました。

利用しやすい介護保険が普及したことで、自己負担を押さえた利用が可能です。

利用時間・回数・介護状態・地域によって費用に変動があるため各々担当のケアマネージャーや施設に確認する必要があります。

生活の質や土台を形成するためにもデイサービスの利用を検討してみてください。

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