コラム

2024年10月28日

デイケアの利用条件と利用の流れ・施設を選ぶ際のポイントを徹底解説

日本の高齢化社会は深刻さを増し、2024年時点では65歳以上の高齢者が日本国内の総人口の約3割をしめています。今後も高齢者の割合は増えてくると予想が出来るでしょう。

高齢者になったら人の機能が衰えていきます。主に筋肉や知能が衰えていき、生活に支障が出る場合もあるでしょう。

機能低下に対してのケアをしていないと、そのまま衰退してしまいます。そこで高齢者が身体的に機能低下を防ぐために、介護サービスであるデイケアを利用すると良いです。

今回はその介護サービスであるデイケアの利用条件について、以下の項目から解説していきます。

  • デイケアを利用するにあたっての流れ
  • デイケアの施設を見学する際のポイント
  • デイケアを利用する際の注意点

この記事を読めば最適な施設に出会えるでしょう。

デイケアの利用条件

介護サービスであるデイケアは誰でも受けられるサービスではありません。デイケアを受けるにあたって以下の条件が必要です。

  • 65歳以上の要介護認定
  • 医師の診断・指示書

65歳以上要介護認定

デイケアの対象者は、基本的に65歳以上の要介護認定を受けた高齢者が対象者です。

要介護認定とは、要支援1・2、要介護1〜5のことを指し、日常生活上完全に自立した生活が送れない場合に要介護認定がつきます。

要支援や、要介護の区別は、日常生活上の動作で自立した生活がどれくらい出来るかによって階級が分かれます。

例外として特定疾病である脳血管疾患や、関節リウマチ、骨折を伴う骨粗鬆症などは65歳未満でもデイケアの利用が可能です。

要介護認定を受ける際は、住んでいる自治体の窓口に申請が必要です。

要支援と要介護によって申請先が異なります。

要支援の場合は「地域包括支援センター」に、要介護の場合は「居宅介護支援事業者」に申請が必要です。

また、介護認定に期限があり、初めて要介護認定を申請した場合は、6ヶ月の有効期限があるので申請する際は注意が必要です。

デイケアと同様に他の介護サービスでも、同様の手順が必要なので注意してください。

医師の診断・指示書

デイケアを利用するにあたって医師の診断・指示書は必須です。

医師の診断がなければデイケアの利用はできません。なぜならデイケアは、専門のリハビリケアが受けられるからです。医師にみてもらわないと利用者の状態が把握できないため、正確なリハビリが提供できません。

主治医がいない場合は、地域の自治体が指定する医師やデイケアに在籍している医師に診断してもらい、指示書を作成しても問題ありません。

デイケアの利用の流れ

デイケアの利用の流れは以下に分けられます。

  • 担当のケアマネージャーに相談する
  • 施設の見学
  • 担当医に指示書の作成を依頼する
  • 利用する事業所の施設長と担当のケアマネージャーと面談する
  • ケアプランの作成

担当のケアマネージャーに相談する

デイケアを利用するにあたって、担当のケアマネージャーに相談しましょう。

その際に事前にみておきたい施設をピックアップしておくと相談しやすいでしょう。

施設の見学

施設のほとんどが見学可能です。見学は必ずしましょう。見学をせず施設の利用を開始してしまうと、思っていたのと違っていた場合に居心地が悪くなってしまう恐れがあります。

また、施設の見学とともに体験ができる場合があるので体験もしていくと良いでしょう。

自分の生活リズムや雰囲気があっているところを選ぶと、自ずと生活の質が改善されていきます。

担当医に指示書の作成を依頼する

通いたい施設が決まったら担当医に指示書の作成を依頼しましょう。

作成するまでに時間がかかる場合があるので、時間に余裕を持って依頼をするとスムーズに行えるでしょう。

利用する事業所の施設長と面談する

利用する施設に提出すると施設の利用が可能か、利用しても問題ない環境なのか面談があります。

施設の方と利用前に話す機会は少ないので、利用するにあたっての疑問点はここで聞いておきましょう。

ケアプランの作成

利用可能に問題がなければ、利用者の状態に合わせたケアプランが作成されます。

いざデイケアでの生活がスタートしていきます。

デイケアの施設を見学する際のポイント

デイケアの施設を見学する際のポイントは以下の通りです。

  • 施設の雰囲気が合うか
  • 利用したいサービスがあるか
  • リハビリ目的にあった施設基準があるか

施設の雰囲気が合うか

施設によって雰囲気が異なる為、施設の雰囲気が自身にあっているかは非常に重要です。

雰囲気が自身とあっていない場合は、うまく周りに馴染めずに利用するのが嫌になってしまう恐れがあります。

施設の雰囲気、利用状況を把握するためにも複数の施設を見学してみましょう。

施設の雰囲気を見る時のポイントは利用者とスタッフとの関係性や、利用者同士のコミュニケーションを確認すると良いです。

利用したいサービスがあるか

リハビリも介助もレクリエーションも施設によってはアプローチ方法が異なるため、利用したいサービスがあるのか確認しましょう。

特にリハビリ内容を確認したい場合は、午前中に訪問すると良いでしょう。

基本的に午前中にリハビリを行っている場合があるため、リハビリ内容を確認できる場合があります。

その他介助や、レクリエーションはリハビリより充実度が施設によって異なるためまずは提供されているか確認してみてください。

サービス内容が充実している場合の方が、飽きずに利用ができるでしょう。

リハビリ目的にあった設備基準があるか

デイケアのリハビリには個人や集団、マシンなど施設によって設備が異なります。自身の状態に合わせた設備があるのか確認が必要でしょう。

例えば軽い運動であれば器具は必要ないですし、ある程度筋肉をつけたいのであればマシンでトレーニングをした方がいいです。

体験が行える施設であれば一度体験してみても良いでしょう。

デイケアを利用する際の注意点

デイケアを利用する際の注意点は以下の通りです。

  • 集団生活に対応ができるか
  • 個別・集団リハビリの頻度
  • 生活環境にあった訓練

集団生活に対応ができるか

デイケアには多数の利用者が集まります。リハビリ以外にもレクリエーションや介助で集団行動する場合が多いので、集団の生活に苦手意識がある方はストレスに感じてしまう場合があります。

苦手な方はリハビリのみの利用が可能なのか、集団での生活の割合がどのくらいか確認しましょう。

個別・集団リハビリの頻度

デイケアのリハビリは個人のみではなく、集団でのリハビリが行われている場合があります。個人・集団のリハビリ頻度は施設によって異なるため個人リハビリの時間が少ない施設があります。

自分のペースで個人リハビリを行いたい人は、施設に確認すると良いでしょう。

生活環境にあった訓練

施設内のリハビリの器具は、施設によって異なりますが必ずしも生活環境にあった訓練ができるとは限りません。

例えば、浴槽や手すりなど生活環境と同じ器具はないため、リハビリで培ったものを自身の生活に応用しないといけません。

施設によっては自宅内を調査し、自宅内で活用してもらいやすいようにリハビリ内容を考えてくれます。生活環境に合わせて行う場合は一度自宅内をみてもらうと良いでしょう。

まとめ

今回はデイケアの利用条件や、利用の流れ、利用ポイントについて解説しました。

デイケアを利用するにあたって上記の内容を抑えていきましょう。

特に施設の見学は必ずしてください。今度の生活の質を決めるものなのでいろんな施設に足を運びあうところを選んでみましょう。

良い施設を選べば、良い仲間に会えるに違いないでしょう。

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