要介護認定を受けた要介護者がより良い生活を維持・向上していく為には身体機能の状態を管理していかなければいけません。管理するためには自己管理だけでは行き届かない場合が多いでしょう。
自己管理を怠らないのも大事といえますが、自身の生活の為にも介護サービスであるデイケアを利用すると良いです。
デイケアを通して生活の質が向上した声が多数届いています。
あなたも今後の生活を豊かにすべくデイケアを利用すると良いでしょう。
ここではデイケアの内容を専門別に解説しました。デイケアの中でも専門が分かれているので注意が必要です。
以下の項目について解説していきます。
専門ごとにサービス内容が異なる場合があるので確認していきましょう。
デイケアとは通称「通所介護リハビリテーション」といわれており、通いでリハビリが受けられる施設です。リハビリ以外にも介助や、レクリエーションが受けられたり送迎がついている事業所も存在します。
介護保険サービスのため充実したサービスが受けられるのが特徴で、病院や老健(介護老人保健施設)、診療所に併設されていることが多いです。
充実したサービスが確立されている理由は、医療の専門家が在籍しているため専門的なケアが受けられるのが特徴です。専門的なケアのため、生活の質の向上をより高めてくれることでしょう。
生活の質の向上を図る目的以外にも、他の利用者やスタッフとの交流の機会が増えたり、家族の介護負担を減らせる役割もあります。
利用を検討の方は、医師の診断を受け要介護認定か確認してから自治体に申請をしてみてください。申請後利用までに時間がかかる場合があるので注意が必要でしょう。
精神科デイケアとは、何らかの原因により精神障害をきたし不安定な生活を過ごしている方々が、安定した生活や社会復帰を目的としてその人の生活を実現していくための通所型介護リハビリステーションです。
精神疾患は心の病気なので上手に付き合っていく必要があります。自分1人ではコントロールが困難なため専門家に頼るのが一番良いでしょう。
精神科デイケアでは、生活リズムの改善や精神疾患の予防・再発防止、他者との関わり方の改善を目的としているため、人との交流を大事にしています。
通常のデイケアとは異なり、精神障害の方が対象であり要介護認定は必要ありません。
比較的若い方も多く、気軽に相談ができるのも強みの一つです。
最近生き辛いと感じている人は気軽に相談すると良いでしょう。
認知症デイケアは認知症に特化したデイケアであり、通常のデイケアは介護保険適応ですが、認知症デイケアは医療保険が適応です。
認知機能は脳の神経細胞の劣化と言われており、神経細胞が劣化してしまうと物忘れが激しくなったり、決断力・理解力の低下を招いてしまいます。症状が酷いと家族の名前も忘れてしまうなどの症状があります。
認知症デイケアでは、認知症の進行を抑えていくために精神科医を中心とした専門家から集中的なサポートが受けられることが可能です。
最近物忘れが激しくなってきた人は利用を検討すると良いでしょう。
デイケアのサービス内容について以下の項目から解説します。
デイケアのリハビリは、各専門家が各々の役割を果たして生活に必要な機能を維持・向上する手助けをしています。
日常的に必要な動作から応用的に使う動作までの回復・予防をサポートしてくれるでしょう。医師の指示書が必要で、利用者の状態に合わせて利用が可能です。そのため個人に合わせたリハビリが提供されています。
リハビリの種類は2つあり、個人リハビリと集団リハビリに分かれます。
個人リハビリは利用者の状態に合わせたリハビリを受けられ、簡易的なトレーニングや手作業の工芸・園芸などが内容としてあります。
集団の場合は他の利用者と行い、施設によって内容は異なりますが、集団で行う体操やしりとりなどが内容として多いです。
食事や入浴、排泄などの介助業務がありリハビリ以外にも生活の質を維持・向上していくために必須です。
要介護状態に応じて介助内容や介助方法は異なりますが、基本的には利用者本人が動いてもらいその助けをするものなので全動作が介助対象ではありません。
口腔ケアや移動、買い物も介助に入ります。うまく使用すると良いでしょう。
レクリエーションもリハビリと同様に利用者の身体状態に合わせて、企画される場合が多いです。周りの方々との交流を増やすのが目的です。
内容は簡易的なゲームから音楽鑑賞など様々あります。
デイケアのレクリエーションは事業所によって種類が異なるため事前に何があるか確認が必要でしょう。
精神科デイケアのサービス内容について以下の項目から解説します。
精神科デイケアでも運動は必須です。運動することは生活リズムの安定や体力作りの基本となるでしょう。
ここでいう運動はラジオ体操や、散歩などの軽度な運動であり無理のない運動がサービス内容に当てはまる場合が多いです。また、チーム競技を通して他者とのコミュニケーションを図る場合があります。
工芸・手芸、カラオケなどが趣味・創作活動といえます。趣味・工芸を通して考える力や集中力を養えることでしょう。
考える力を養うことで精神的にも落ち着くことが可能です。
また、新たな趣味に出会え、生活の質の向上に期待できるでしょう。
心理教育は自身の精神状態を知るための機会ともいえます。自身の置かれている状況を把握し、その対策を考えられます。
精神科医師、精神保健福祉士が在籍しているため一緒に対策を考えてくれるでしょう。
対策が考えられると自身との付き合い方も変わると思います。
認知症デイケアのサービス内容について以下の項目から解説します。
認知症は脳の進行的な病気なため、病気の進行を妨げる必要があります。病気の進行を妨げる方法として脳トレは有効な方法の一つです。
脳トレの内容は間違い探しや、しりとりなど思考しながら行える作業を指します。
事業所によっては脳トレの内容が豊富にあるため確認が必要でしょう。
聴覚刺激も脳神経に刺激を与えるため、認知症には良い刺激と言われています。
主に音楽を聴く、演劇を鑑賞するなどがあります。
利用者同士で歌を歌って楽しく行うのも良いでしょう。
認知症デイケアでも、軽度な運動は脳にとって良いといわれています。
特に散歩が良いといわれており、散歩の効果のなかに認知症の予防があります。
その他にも思考力や記憶力の改善や脳の血流量が増えたり、良いことだらけです。
散歩を取り入れている事業所を選ぶと良いでしょう。
今回はデイケアの内容を他のデイケアと比べて紹介しました。
デイケアの大きな目的は生活の質を向上していくのが最大の目的ではあるのですが、専門ごとによってアプローチ方法は様々です。
要介護認定を受けた場合は「デイケア」、精神的に問題を抱えている人は「精神科デイケア」認知機能の衰えを感じている人は「認知症デイケア」に相談すれば今後の生活が変わるかもしれません。
担当の医師やケアマネージャーに確認すると良いでしょう。