デイケアは要介護認定を受けた高齢者がより良い生活をしていくためにリハビリや、日常生活の介助を目的としています。
リハビリを細かく分けると身体的状態に合わせてプログラム内容が異なります。
身体的状態の維持・向上を目的としたとしても、要介護認定の等級の差や身体的状態に応じてリハビリのアプローチ方法は異なるでしょう。
リハビリといってもどんなアプローチ方法を行うのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回はリハビリのプログラム内容について以下の内容を中心に解説していきます。
この記事を読めばデイケアのプログラム内容が理解できます。最後までお読みください。
まずはデイケアを利用するにあたって医師の診察を受けて医師の指示書が必要です。
他にデイケアは介護サービスなため、要介護認定を受けていることが条件といえます。
要介護の申請は、市区町村の担当窓口に問い合わせることが必要です。
また、申請から認定までに約1ヶ月ほどの期間がかかります。デイケアの利用を検討している人は、検討日から逆算して申請すると良いでしょう。
デイケアの事業所を決める際は担当窓口に相談する必要がありますが、要介護状態に応じて相談窓口が異なりますので注意が必要です。
要支援の場合は地域包括センターに、要介護の場合は居宅事業所に相談してみてください。
デイケアを利用するには、先ほど記載した要介護認定と医師の指示書が必須条件といえます。その後はケアマネージャーに相談しいくつかの事業所を紹介してもらいます。
ここでは自らが希望している条件を提示しましょう。希望条件に応じてケアマネージャーが利用者にオススメの事業所を教えてくれます。
その後はオススメされた事業所に見学が可能です。事業所の見学は必ずしてください。
基本的にほとんどの事業所の見学が可能なため気軽に訪問ができます。
見学する理由は、事前に事業所の雰囲気やどんな人がいるのか確認しましょう。確認を怠ってしまった場合にいざデイケアを開始した時に、思っていたのと違うとなってしまうと勿体ないので時間をかけてでも見学はしてください。
入りたい事業所が決まったら面談を経て、利用可能か判断されます。その後は担当のケアマネージャーが利用者の状態に合わせたケアプランを作成し、デイケアの利用が始まります。
デイケアプログラムの目的は以下にあげられます。
デイケアの最大の目標でもある心身ともに健康を目指すことは、リハビリプログラムの目的ともいえます。要介護認定を受けた高齢者が、今後の生活の質を向上していくための必須事項ともいえます。
高齢に差し掛かると身体的機能能力の低下に伴い、心も不安定になる恐れがあるでしょう。
心身ともに健康を目指すプログラムが多数あります。様々なアプローチがあるため楽しく利用ができるでしょう。
高齢になってくると人生の大半を過ごしているため、新しい経験をすることが少なくなる傾向にあるでしょう。新しい経験をすることは脳や心にとっても良いことだといわれています。
そこでデイケアのプログラムに新しい技能を身につけられる項目があります。
新しい技能を習得すれば、自身の考え方や傾向を理解し、今後の人生の生き方のヒントになるでしょう。
また技能の中で自身の症状や病気を理解することができると、自身の対処法が知れて生活の質を向上するヒントを取得できます。
年齢を重ねてもなお新しい経験、新しい技能を取得する心構えは忘れないようにしましょう。
自身の生活を豊かにするためにこれまで好きだった趣味や、芸術系に触れることは良いことだといわれています。
趣味を周りに共有することで、人に教える講師になれたり上記の技能と同様に新しい試みにチャレンジできるでしょう。
また、周りの方々と一緒に過ごすことは生活を豊かにするきっかけといえますね。
プログラムの種類は大きく分けて2つに分かれます。
プログラムは多種多彩で利用者の状態に合わせて柔軟に選択可能です。
複数のプログラムを並行して行うと楽しく利用ができるでしょう。
主にリハビリの内容は個人作業が多いです。
個人で作業に取り組む時間を確保することで、自分を見つめ直す時間となり自信や自己肯定感を高められるきっかけ作りができるでしょう。
以下に紹介するのが基本的な個人作業です。一部を紹介しているため、事業所によって内容が異なる場合があるでしょう。
手芸・工芸は手先の細かな作業となり自身と向き合える時間になります。
主に個人作業で行う場合が多いですが、講師の先生と行ったりみんなで教えあったりする交流も増えることでしょう。
交流が増えれば、手芸・工芸の楽しさも理解できるでしょう。
書道はほとんどの方が経験しているのではないでしょうか。経験があればスムーズに作業を行えます。
書道は自己表現を追求するので手芸・工芸より自分自身と向き合えることでしょう。
書道を通して教養がついたり。集中力・表現力・忍耐力を鍛えられます。
書道や手芸・工芸と違ってPCは、近年急成長を遂げたジャンルです。特に高齢者の方々には馴染みが少ないジャンルではないでしょうか。
また、操作方法が複雑で覚えるのに一筋縄ではいきません。
PCスキルを学べば新しい発見がより増えたり、オンライン上のコミュニケーションが活発に行えます。
遠方の家族と連絡を取る手段として、PCスキルを学ぶのも良いでしょう。
体操・リラクゼーションは、体を動かすことで健康に良くリラックス効果があるといわれています。体操の中でもラジオ体操や、ヨガ・太極拳など様々なアプローチ方法があります。
楽しく行える競技を選べると良いでしょう。
脳トレは認知症の予防に期待できるでしょう。主に計算や間違い探しなど思考力を養うのが脳トレといわれています。
認知症予防の為にも毎日取り組むことをオススメします。
集団で行うリハビリは事業所によって異なり、活発的に取り入れている事業所もあれば集団作業が少ない事業所もあります。
集団作業を中心に行いたい方は事前に確認すると良いでしょう。
以下に紹介するのが代表的な集団作業です。
アウトドアは事業所から外出し、外で活動することをさします。主に散歩であったり地域の課外活動に参加したりなど事業所を飛び出しての活動があります。
事業所以外の交流を深めたい人にオススメです。
各種チーム競技を通して、身体機能の維持・向上を目指していきます。
チーム競技は皆の協力が必須で、コミュニケーションをとりながら周りと上手く連携する
必要があります。
チームプレーを養いたい人にオススメです。
一般的には個人で行うものですが、デイケアの場合はみんなで楽しく作る目的として集団作業の項目に入ることがあります。
料理の手順を考えながら行えたりと、頭を使いながら作業する必要があるでしょう。
比較的簡単な料理を行う場合が多いですが、創作料理など難しいものにチャレンジすると楽しさや考える力を養えるでしょう。
音楽活動やみんなで歌ったり、聞いたり和やかに過ごせます。
音楽活動を通してリラックスできたり、周りのみんなと演奏したり楽しみ方が多彩にあります。歌を作成したりもできるので、新たな才能が見つかるチャンスかも知れませんね。
今回はデイケアのプログラムについて解説しました。
生活の質を向上していく為のアプローチ方法は様々あり、利用者の状態や好みによって別れるでしょう。また、様々なプログラムがあることで飽きずに楽しくデイケアの利用ができます。
プログラム内容は事業所によって異なるため確認が必要です。プログラム内容が気になる方はケアマネージャーに確認しましょう。