コラム

2024年9月12日

デイケアとデイサービスの違いをメリットデメリットで徹底解説!

デイケアとデイサービスは同じ介護保険を利用したサービスで、名称が似ており混合しやすいですが異なるサービスです。

近年高齢化社会に伴い介護のニーズが高まっています。どちらのサービスを使えるのかどんなサービス内容か知っておくことが必要です。

以下の疑問点があげられます。

  • デイケアとデイサービスは何が違うの?
  • サービス内容で何があるの?

ここではデイケアとデイサービスの違いやメリットデメリットについて解説します。

利用をお考えの方は参考にしてみてください。

デイケアサービスとは

デイケアサービスは別名「通所リハビリテーション」と呼ばれています。医師の指示のもとにリハビリできる施設です。

厚生労働省が認める病院、介護保険施設、診療所に併設していることが多く、日常生活上の自立を助けるための理学療法、作業療法その他必要なリハビリが受けられます。

ただし、誰でもリハビリの利用ができるわけではありません。医師がリハビリが必要だと判断した場合にリハビリを受けられます。

デイサービスとは

デイサービスは別名「通所介護」と呼ばれています。自宅で自立した日常生活を送れるように支援する施設です。

支援の目的は主に心身機能の維持、他の利用者との交流、家族の介護の負担軽減です。

日常生活の介助がメインとなるので福祉施設で受けられます。

デイケアサービスとデイサービスの違い

デイケアサービスとデイサービスの違いは以下にあげられます。

  • 利用目的
  • 利用者
  • 人員

利用目的

デイケアサービスとデイサービスの大きな違いは利用目的です。

デイケアサービスは医師の指示のもと専門的なリハビリが受けられます。

リハビリの内容は身体機能の改善、日常生活の回復、認知機能の改善が含まれます。

医療的なケアを受けられるのがデイケアサポートです。

リハビリを受ける際は医師の指示書が必要なので確認が必要です。

デイサービスは今後日常生活の自立ができるように、食事や入浴のサポートが受けられます。リハビリなどもできる施設がありますが、医師の指示ではありません。

医師の指示のもと身体機能の改善を図るのがデイケアサービスで、日常生活の支援がデイサービスです。

利用者

デイケアサービスとデイサービスは介護等級によって使用できるか決まります。

利用者は以下に分けられます。

・デイケアサービス:要介護1〜5の人、要支援1〜2の人が利用でき、医師が専門的なリハビリが必要と判断した人のみ対象です。

・デイサービス:要介護1〜5の人が利用できます。

介護等級は自治体による判定で決まります。利用を考える時に確認しておくと良いですね。

人員

利用目的、利用者が異なるため施設のスタッフの人員体制に違いがあります。

以下にまとめました。

デイサービスのスタッフデイケアサービスのスタッフ
看護師医師
介護士看護師
生活相談員理学療法士
機能訓練指導員作業療法士
言語聴覚士

デイケアサービスは医師の在住と国家資格者が在籍しているのが特徴です。

理学療法士、作業療法士などリハビリの専門職が在籍しているので医療ケアが充実しています。

デイサービスは日常生活の介護が目的なので介護士、生活相談員、機能訓練指導員が在籍しています。

機能訓練指導員は、作業療法士、理学療法士などの国家資格者です。生活の機能が衰退しないように維持していくためのサポートをしてくれます。医師がいないためリハビリではありません。

デイケアサービスとの違いは生活相談員が在籍しています。

生活相談員は介護の悩みを聞いて改善するのが仕事です。

デイケアサービスのメリット

デイケアサービスのメリットは以下にあげられます。

  • 医師や国家資格者在籍
  • 専門的なリハビリが受けられる
  • 要支援の方も受けられる

医師や国家資格者が在籍

デイケアサービスには医師や国家資格者が在籍しているのが特徴です。

国家資格者の中には看護師、理学療法士、作業療法士が含まれます。

医師や看護師が在籍しているので健康管理やもし何か体調不良者が出た場合に適切な医療が受けられます。

リハビリができる

デイケアサービスの最大のメリットが、医師の診断のもと専門的なリハビリを受けられる点です。

医師の指示や管理のもと利用者ごとに計画書が作成され、一人一人の体にあったリハビリが提供されます。

国家資格者(リハビリ専門職)対応内容
作業療法士日常生活上の応用的な動き(食事、着替え)の回復・維持を目的としたリハビリ
理学療法士日常生活上必要な動き(立つ、座る)の機能維持・回復・予防を目的としたリハビリ

リハビリ専門職の方からリハビリを受けられるので、利用者の日常生活の回復に役立つことでしょう。

要支援の方も利用できる

デイサービスだと要介護の人が利用可能ですが、デイケアサービスは要支援の方も利用ができます。(医師の指示書が必要)

要支援は日常生活上の基本的な動作や対応は自分自身でできますが、部分的なことができず生活の支援が必要な状態です。

部分的なことは掃除や家事のサポートや、歩行のサポートが必要な場合を指します。

デイケアサービスのデメリット

デイケアサービスのデメリットは以下にあげられます。

  • 利用まで手間と時間がかかる
  • デイサービスと比べると費用が高い
  • 個別以外にも集団リハビリがある

利用までに手間と時間がかかる

医師の指示による医療的ケアが受けられるため、利用するのに医師の診断書、診療情報提供書を作成してもらうのが必須です。そのため利用開始するまでの手間と時間がかかります。

デイサービスと比べると費用が高い

デイケアサービスは専門的なリハビリや医療ケアが提供されているため、デイサービスと比べると費用が高くなる傾向です。

費用が高い分専門的なサービスが受けられるので、専門的なリハビリが必要かどうか確認が必要でしょう。

個別リハビリ以外にも集団リハビリがある

デイケアサービスのリハビリには個別リハビリと集団リハビリに分かれています。

並行してリハビリが行われるため、ずっと個別のリハビリが受けられるわけではありません。

一人一人にあったリハビリを提供していますが、常にマンツーマンでのリハビリが受けられるわけではないので注意が必要です。

どんなリハビリ内容があるのかは事前に知っておくと良いでしょう。

自分に合うデイケアサービスを探すポイント

自分に合うデイケアサービスを探すポイントは以下に分かれます。

  • 環境
  • ケアマネジャーとコミュニケーション

環境

デイケアサービスを受けるには環境が一番大事です。環境を確認するために施設を見学するのが良いでしょう。

良い環境を見極めるために施設の設備や特徴を確認してください。

例えば自分の症状にあったリハビリができるのか、コミニティがしっかりしているのか確認が必要です。

環境が悪いと通うのが億劫になってしまう恐れがあります。自分にあった雰囲気を選ぶのが良いです。

ケアマネジャーとコミュニケーション

デイケアサービスを利用するにあたり、まずはケアマネジャーに相談するのが一般的です。

相談内容は本人と家族が何に困っているのか把握することが一番大事といえます。

困っている内容に関して今後どのようなサービスを受けたいか、受けた先にどうなっていたいか、どういう生活を送りたいか細かく相談してみてください。

細かく相談することでサービスの利用がしやすくなりますし、目標を共有できれば継続的に利用ができるでしょう。

デイケアサービスがオススメな人

デイケアサービスがオススメな人は以下に分かれます。

  • 専門的なリハビリが必要な人
  • 来院後の体力低下を引き起こしている人

専門的なリハビリが必要な人

デイケアサービスは専門的なリハビリが必要な方にオススメです。

医師の指示のもと、リハビリ専門スタッフが在籍しているので安心して利用ができます。

主に骨折・変形性関節症などの外傷で病院に通院している人、呼吸器の病気、脳血管疾患の後遺症、神経難病をお持ちの人にオススメです。

退院後の体力低下を引き起こしている人

退院後に体力低下を引き起こし日常生活に戻れない人には、デイケアサービスがオススメです。入院中は寝ていることが多く、体力低下、筋肉の衰えにつながる恐れがあります。

筋肉が衰えることで日常生活に影響が出る可能性があるでしょう。例えば歩行困難、立ち上がる動作ができなくなってしまう可能性があります。

デイケアサービスで筋力を取り戻しましょう。

デイケアサービスをオススメしない人

自立した生活が送れる人はデイケアサービスをオススメしません。

自立した生活を送れる人はリハビリする必要がない方が多い可能性が高いです。

ただし、家に引きこもりがちになってしまい他者との交流が少ない場合はデイサービスを利用するのも手段といえます。

まとめ

この記事ではデイケアサービスとデイケアの違い、利用目的について解説しました。

利用者、利用目的により利用する施設は変わります。

まずは介護等級を確認しリハビリが必要かどうかを医師に確認してみると良いでしょう。

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