コラム

2024年9月2日

デイケアのリハビリ内容は?メリット・デメリットや他のサービスと違いを徹底解説

デイケアは複数ある介護サービスの1つで主にリハビリが出来る施設として普及しています。

近年日本は後期高齢化社会といわれており、高齢者の人口が増えつつあります。

日本の平均寿命は伸びてきているが平均寿命と健康寿命に違いがあるのはご存知でしょうか。平均寿命とは最後まで生きた寿命で、健康寿命は健康な状態の寿命といわれています。

平均寿命と健康寿命の差は約10年と言われて、その10年の間に介護が必要となるケースが多いのです。介護をする目的は日常生活の維持であり、リハビリが日常生活の維持・向上に繋がります。

そこで専門的なリハビリが受けられるデイケアはご存知でしょうか。

以下の内容に沿って解説していきます。

  • デイケアのリハビリとは?
  • 他の介護サービスとの違いは?
  • デイケアのメリット・デメリットはあるの

デイケアの利用を検討している人は最後までお読みください。

デイケアとは

デイケアとは別名「通所リハビリテーション」と言われているリハビリ施設です。

通所といわれているので通いの介護サービスとして利用されています。

主に病院や診療所、介護老人保健施設に通い、医師の指示のもと専門的なリハビリが受けられます。専門的なリハビリを受けることで日常生活の機能回復を維持・向上を目指すことが可能です。

デイケアの対象者は要支援・要介護者である全ての人が対象であり、状態に応じて必要なリハビリを受けられます。

リハビリの内容に関しては次項で詳しく解説していきますね。

デイケアのリハビリについて

デイケアのリハビリについて以下の項目で解説します。

  • リハビリの専門職が担当してくれる
  • 個別と集団のリハビリが受けられる

リハビリの専門職が担当してくれる

デイケアは医師の診断書に基づき医師が指示書を作成し、リハビリが受けられるため専門的なリハビリが受けられます。

また、医師以外にもリハビリの専門職が在籍しているため医師の指示書をもとに的確なリハビリが受けられるでしょう。

リハビリの専門職は以下にあげられます。

  • 作業療法士(OT)
  • 理学療法士(PT)
  • 言語聴覚士
  • 看護師
  • 介護職員
  • 管理栄養士

作業療法士(OT)

日常生活の応用動作の向上・維持を目指してサポートしていきます。

主に食事・入浴・着替え・移動・入浴など幅広い動作のサポートが可能です。

理学療法士(PT)

日常生活上必要な動作の向上・維持・予防を目指してサポートしていきます。

主に立ち上がり、起き上がり、座るなどの基本動作のサポートが可能です。

言語聴覚士

会話において話すことや聞くことのサポート、食事においてもサポートしていきます。

言語障害は先天的、後天的な障害両方とも関与している可能性がありますが、両方対応可能です。

言語は会話においてのみではなく、食べることに悩みや障害を抱えている人のサポートも行います。

看護師

利用者の体調管理、健康管理をサポートしています。

また緊急時には医師の指示のもとに医療管理ができます。

リハビリのスタッフが少ない場合は、リハビリの補助も行っています。

介護職員

リハビリの補助が可能です。

例えば食事介助、入浴介助、排泄介助ができます。

管理栄養士

事業所によっては管理栄養士が在籍している場合があります。

管理栄養士が在籍している事業所の場合、食事の計画を立てることが可能です。

体調をよくするために栄養状態を整えることは重要です。

栄養状態に応じて身体能力は左右されてしまいます。

栄養状態を見直したい人は、管理栄養士が在籍している事業所を選ぶと良いでしょう。

個別と集団のリハビリが受けられる

デイケアのリハビリは個別と集団のリハビリが受けられます。

個別の場合は、利用者の状態に合わせて対応可能です。

医師の指示書をもとに専門職のスタッフが、リハビリの計画を立ててくれます。

主なリハビリ方法は個人で行えるものなので、補助ありの筋肉トレーニングやマシンを使ったトレーニングが可能です。

また、個人で行える作業から園芸や工作など細かな作業もリハビリとして行っています。

個人で自分のペースで行いたい人にはオススメでしょう。

集団の場合は、利用者が合同で行うリハビリです。

施設によって集団リハビリの内容が変わったり、施設によって集団リハビリが対応していない場合があるので確認すると良いでしょう。

集団で行う体操や運動を行ったり、レクリエーションを受けられたりできます。

集団での交流をしていきたい方は集団リハビリがオススメです。

デイケアとデイサービスの違い

デイケアと似ている介護サービスとしてデイサービスが存在します。

似ているサービスなので以下に違いを解説していきます。

デイケアデイサービス
サービス内容専門的なリハビリが受けられる生活支援が受けられる
人員・医師・看護師・作業療法士・理学療法士・介護職員・看護職員・介護職員・生活指導員
利用目的医師の診断書をもとに指示書を作成し、日常生活を維持・向上していくためのリハビリが受けられる日常生活を自立できるような支援が受けられる
対象者・要支援1,2・要介護1〜5
(医師の診断、医師の指示書が必須)
・要介護1〜5
費用面デイサービスより費用は高くなる1度の利用につき1,000円〜2,000円

デイケアのメリット

デイケアのメリットは以下にあげられます。

  • 専門的なリハビリが受けられる
  • 医師・看護が在籍しているため緊急の対応が可能
  • 短時間での利用が可能

専門的なリハビリが受けられる

デイケアは医師の診断書をもとに指示書を作成してくれるので、利用者の状態に合わせたリハビリが受けられます。また、リハビリを担当してくれるスタッフが作業療法士や理学療法士の専門スタッフなため、専門的なリハビリが受けられます。

専門的なリハビリが受けられるため、生活に合わせた専門的な指導が受けられるでしょう。

また、専門的なリハビリの方が日常生活の回復が早い可能性があります。

医師・看護師が在籍しているため緊急の対応が可能

デイケアは医師・看護師が在籍しているため、体調が優れない場合でも緊急の対応が可能です。

退院直後や体調の変化が激しい人には安心して利用ができるでしょう。

短時間での利用が可能

デイケアでは利用者の状態に応じて利用時間の変更が可能です。そのため短時間での利用も可能です。

リハビリのみに集中したい人は1〜2時間の利用をすると良いでしょう。

ただし、事業所によっては短期間の利用ができない場合があるので確認してみてください。

デイケアのデメリット

デイケアのデメリットは以下にあげられます。

  • デイサービスより費用が高い
  • 手間がかかる
  • 施設数に限りがある

デイサービスより費用が高い

デイケアは専門的なリハビリを行えるため、デイサービスよりも費用が高くなる恐れがあります。

専門的なリハビリを受けられるので仕方がない部分といえます。

リハビリが必要かどうかは医師に相談してみましょう。

手間がかかる

デイケアの場合は医師の診断、指示書の作成があるので少し手間がかかってしまいます。

手間がかかる分、利用開始まで時間がかかってしまいます。

利用者の状態に応じて作成するため、手間がかかるのは仕方がないでしょう。

利用開始を急ぎたい人は別のサービスを考えても良いですね。

施設数に限りがある

デイケアは、デイサービスと比べると施設数に限りがあります。

施設数が少ないと選択肢が狭くなる恐れがあります。

リハビリを必要としている人は地域にデイケアがあるか確認してみましょう。

まとめ

今回はデイケアのリハビリについて解説しました。

デイケアは他の介護サービスと違い、専門的なリハビリが受けられる専門施設です。

多数の専門者がいるため、早期回復に向けて専門的な観点からアドバイスをくれることでしょう。

現在の体調に合わせて利用をするのが良いですね。

まずは地域にデイケアがあるか確認してみましょう。

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