コラム

2024年8月23日

小規模多機能ホームとは?メリットデメリットを徹底解説!

近年高齢者の人口増加に伴い介護サービスが充実しています。近年のサービスではデイサービスやデイケアサービスなどいくつかのサービスが存在していますが、その中で小規模多様性ホームの需要が高まっています。

以下の疑問点があげられます。

  • 小規模多機能ホームって何?
  • 他の介護サービスと何が違うの?
  • どんなサービスが利用できるの?

ここでは小規模多機能ホームを解説します。

どの介護サービスを利用すれば良いのかお悩みの方は参考にしてください。

小規模多機能ホームとは

小規模多機能ホームとは、同一の介護事業所が「介護スタッフの訪問」「高齢者の施設宿泊」「高齢者の施設通い」の3つのサービスを一体的に提供するサービスです。

これまでの介護サービスはそれぞれが独立していて必要なサービスを契約する形が主流でした。小規模多機能ホームは1つの事業所で必要な時に必要な介護を受けられるのが特徴です。

必要な時に必要なサービスを利用できるので、その都度介護事業所を変更する必要がありません。

柔軟なサービス利用ができるのが小規模多機能サービスの特徴です。

小規模多機能ホームのメリット

小規模多機能ホームのメリットは以下にあげられます。

  • 地域密着
  • 時間の制限がない
  • 3つのサービスが利用できる
  • 定額制なので柔軟な対応ができる

地域密着

小規模多機能ホームは介護保険制度の中で「地域密着サービス」とも呼ばれています。2006年に介護保険法改正に伴い、地域密着型のサービスの1つとして創設しました。

地域密着に力を入れているため、住み慣れた地域で利用を続けたい人にオススメです。

時間の制限がない

利用する際、時間の制限がないのが特徴です。他のサービスは決まった時間の利用が基本のため時間の制限があります。

小規模多機能ホームは、24時間365日利用が可能なため、自身の生活に合わせて利用ができます。また、体調がすぐれない場合も利用ができるため安心です。

短時間での利用をしたい人や、夜間の利用をしたい人でも問題ありません。いつでも必要に応じてサービスの利用が可能です。

3つのサービスが利用できる

小規模多機能ホームは3つのサービスが利用できます。

以下が利用できるサービスです。

  • 通い
  • 訪問
  • 宿泊

3つのサービスが利用できるので事業所を変える必要がありません。1回の契約で終わるため手間を省けます。

利用の幅も増えるので、同じ事業所で早朝に訪問介護を利用してその後通いで利用することも可能です。

必要に応じてうまく使い分けると良いでしょう。

定額制なので柔軟な対応ができる

小規模多機能ホームは定額制で利用できます。定額制なので、時間や回数に関わらず料金は一定です。

定額制の利用なので回数が多くても費用の心配がありません。

3つのサービスを全部利用する方にとっては費用が抑えられ、柔軟な対応もしてくれるため利用者や家族にとっても安心といえるでしょう。

定額制の場合、介護保険支給基準額内でまかなえます。

小規模多機能ホームのデメリット

小規模多機能性ホームのデメリットは以下にあげられます。

  • 利用回数によって費用が高くなる可能性がある
  • 併用できるサービスに限りがある
  • 以前担当していたケアマネージャーを変更する必要がある
  • 1日で利用できる人数に制限がある

利用回数によって費用が高くなる可能性がある

利用料金は定額制のため、利用回数が少ない場合は割高になる恐れがあります。

月の利用回数に変動が出てしまうのは仕方がない部分がありますが、月平均で何回通えるか確認することが大事です。

それほど多くのサービスを使用しなくても問題ない人や、自立した生活をある程度送れる人は個別に利用する方法を検討すると良いでしょう。

併用できるサービスに限りがある

小規模多機能ホームを利用する場合は、併用できるサービスに限りがあります。これまで利用していたサービスが利用できない恐れがあるため注意が必要です。

小規模多機能ホームの範囲内で利用ができる「デイサービス」「ショートステイ」「訪問介護」の併用ができません。

基本3つのサービスができるのが強みでもあるのですが、以前違う事業所で介護サービスを利用していた場合は契約を見直す手間が発生します。

以前担当したケアマネージャーを変更する必要がある

以前利用していたサービスから移行する場合は、以前担当していたケアマネージャーを変更する必要があります。

小規模多機能性ホームでは事業所専属のケアマネージャーが存在しています。

ケアマネージャーを変更する手間や担当をを変えたくない人は利用を考える必要があるでしょう。

1日で利用ができる人数に制限がある

利用回数に制限はないのですが、1日に利用ができる人数に制限があります。

名前の通り小規模で行うのが特徴なため定員数が少ないです。利用する日にちや時間帯によっては利用ができない恐れがあるので注意が必要です。

小規模多機能性ホームに向いている人

小規模多機能性ホームに向いている人は以下にあげられます。

  • 今後も自宅で住み続けたい人
  • 柔軟なサービスを利用したい人
  • 家族の負担を減らしたい人

今後も自宅で住み続けてい人

地域密着サービスとも言われているので、自宅からの利用ができます。自宅で住み続けていきたい人にとっては環境が大きく変わることがないため安心です。

自宅を中心としながら3つのサービスを日常生活に合わせて利用するのが良いでしょう。

柔軟なサービスを利用したい人

時間や症状に応じて柔軟なサービスを展開しているので、体調の変化が激しい人や退院直後の方におすすめです。

家族の負担を減らしたい人

家族に負担をかけさせたくない人や、同居の家族が忙しく介護との両立が困難な人にオススメです。

柔軟なサービスができたり、契約の手間も1回で済みます。

小規模多機能ホームに向いていない人

小規模多機能ホームに向いていない人は以下にあげられます。

  • 定期的にサービスを利用するのが困難な人
  • いろんな人と関わりたい人
  • 事業所を変更したい人

定期的にサービスを利用するのが困難な人

定額制での利用のため、定期的にサービスを利用するのが困難な人には費用が高くなってしまう恐れがあります。そのため利用回数が少ない人には向いていません。

利用回数が少ない人はデイサービスやショートステイなど個々のサービスを利用するのが良いでしょう。

いろんな人と関わりたい人

いろんな人と関わりコミュニティを増やしたい人には向いていません。

少人数制かつ地域密着のため関わる人数に限りがあります。スタッフも一つの事業所のため同じメンバーで構成されていることがほとんどです。

同じ人と顔を合わせるよりも、いろんな人と関わりを持って楽しみたい人はサービスごとに施設を変えてみるのも良いでしょう。

事業所を変更したくない人

事業所を変更したくない人には向いていません。他の介護保険サービスを利用していた場合には事業所の変更が必要です。

今のままのサービスを利用していきたい人や手間を増やしたくない人はそのまま利用することをオススメします。

まとめ

この記事では小規模多機能ホームのメリット、デメリットを中心に解説しました。

施設によって環境は変わります。新しく介護サービスを利用したい人、柔軟な対応をしたい人にはおすすめといえます。

サービス内容、利用方法にお悩みの方はケアマネジャーに相談するのが良いでしょう。

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